150年変わらない味を守っているイタリアのビール
このイタリア紳士についつい惹かれてしまう。
37歳のルイジ・モレッティさんは1857年、イタリアが統一されようとしている時、イタリア北東部のウディネで醸造所を造りました。裕福な家庭で、穀物、ワイン、スピリッツ、食料品を取り扱う商人の家族に生まれ、オーストリアからビールを輸入して卸売り取引に精通していたことから、ビール製造を始めたようです。
当時の最先端の機械を導入し、設立から1年後の1860年に最初の”BIRRA MORETTI(モレッティビール)”が販売されました。その頃からラベルデザインは変わったものの、味はそのまま伝統を引き継いできました。
ラベルのデザインが大きく変わったであろう1942年。ルイジさんの甥が、ウディネのレストランTrattoria Boschetti(トラットリア ボシェッティ)のテーブルに座ってBIRRA MORETTIをジョッキで飲む紳士を発見。
BIRRA MORETTIのイメージを体現しているように感じ写真を撮らせてもらいました。その見返りに何が欲しいか尋ねると、BIRRA MORETTIをもう一杯、それだけだったといいます。
そして、この人がそのままラベルのメインキャラクターになり、BIRRA MORETTIの全てを表現しているのです。広告ではさまざまな俳優さんたちがこの紳士を演じたようです。
スーツを着こなしたようなシルエットのボトル
ショルダーから下に少しテーパードして足元で元の太さにもどるカタチ。くびれ部分にはエンボスで”BIRRA MORETTI”の文字が浮き出ています。
すこし燻されたような渋いブロンドの王冠
落ち着いたブロンドの王冠に金赤で”1859 BIRRA MORETTI PREMIUM LAGER”とホップ、麦のイラストが印刷れています。赤がしっかり出ていて光の加減でキラリと光るので、シルバーの王冠にブロンド+金赤の2色の毛抜き合わせだと思いますが、ニゲ処理がなく、ズレもない、とても綺麗な印刷です。
逆三角形のネックラベル
うっすらと線画で描かれた醸造機を背景に”BIRRA MORETTIのロゴ” “THE ITALIAN PASSION FOR BREWING”とタイプライター系のフォントで描かれその下に創業者ルイジ・モレッティのサインがされています。実物か書体かは不明です。紙に質感は凹凸のない手触りで、印刷で紙の質感を表現しています。
まるいラベルにイタリア紳士
ボトルに巻いてまるく見えるように工夫されたラベル。ウディネのレストランTrattoria Boschetti(トラットリア ボシェッティ)のテーブルに座ってBIRRA MORETTIをジョッキで飲んでいたイタリア紳士を中心に、BIRRA MORETTIのロゴ、”L’AUTENTICA(本物)”、“RICETTA DAL 1859(1859年からのレシピ)”、“PREMIUM LAGER BEER” の文字とホップと麦のイラストがあしらわれています。4色印刷。髪はネックラベル同様、印刷で紙の質感を表現しています。
ラベルの下に凹みがあります。これはなんでしょう?ノンアルのモレッティのラベルにも同じように凹みが入っています。なにかシンボリックな意味があるのか、ラベリングの際に必要なくぼみなのかは定かではないです。
創業から引き継がれた味と独特のラベルデザイン
ルイジ・モレッティさんの意思が代々引き継がれてきたイタリアンラガービール。スッキリとした味の奥からホップの香りがふわっと出てきてスッと消えるビール。いろんな食事と合わせてほしいということで ”おすすめのレシピ” が公開されています。
BIRRA MORETTI IS …
- 4.5%
- ITALIA
- 330ml
- 麦芽、とうもろこし、ホップ
- ラガー
- グラスにそそいで
1 アルコール度数、2 原産国
3 容量、4 原材料、5 スタイル
6 飲み方
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BIRRA MORETTI